

今回はダイビングに興味があるけど不安もある、ライセンスの取り方や料金の相場がいまいちわからない...
そんな方に向けてダイビングのライセンスを取るまでの流れをわかりやすく紹介していきます。
目次
ダイビングの基本事項
この項目では世界のダイビング団体やライセンスの種類、ライセンス取得までにかかる費用などの基本事項を説明します。
最初は不安かもしれませんが、海の中の世界は本当に素晴らしいものなので、この記事をきっかけに1人でも多くの方がダイビングに興味を持っていただけると嬉しいです!
ライセンスをとれば自分の知らない未知の世界へ行けたり
こんな魚の大群を見れたり!
楽しいことがたくさんです!
では次から具体的な説明に入っていきます。
泳げないけど大丈夫?
この心配をしている方は結構多いと思います。
結論から言うと全く問題ないです!!
なぜかというと、呼吸面ではダイビングはシリンダーと呼ばれる空気が入ったボンベを背負って水中へ潜るので、呼吸は地上でするのとほとんど変わりがありません。
鼻で呼吸するか口で呼吸するかの違いです。
また、水中ではゆっくりと進むためバタ足の必要はほとんどないですし、フィンをつけているのでちょっと足を動かせば十分進みます。

そんな方でも大丈夫です!
ダイビングはむしろ沈むもの、水中に潜行する前もBCDと呼ばれるライフジャケットのようなものに空気を入れて浮いてられるので安心です。
ダイビング=泳ぐ
と言う認識がある方は忘れましょう!
どちらかと言うと宇宙空間で浮くようなイメージが近いと思います(宇宙空間に行ったことがあるわけではないですが...)
何を伝えたいかというと、必要な能力は泳ぐ能力よりも
・バランスを取る能力
・パニックにならない冷静さ
・周りをみる能力...etc
こういったことの方が大事になってくるということです!
持病や病歴的に水中に行かない方がいい人以外は基本的に誰でもダイバーにはなれます。
どこで申し込めばいいの?
ダイビングのライセンスを取るためには世界にあるダイビング団体が運営する店舗で申し込む必要があります。
ダイビング団体で最も有名なのがPADI(パディ)と呼ばれる指導団体で、この団体から認定を受けている店舗にダイビングのライセンスを取りたいとお願いすればいいわけです。
代表的な指導団体
・PADI(パディ) 世界60%以上のシェアを誇る
・NAUI(ナウイ) 世界で最初のダイビング指導団体
・CMAS(クマス) フランスが発祥の団体
こんな感じで世界にはいくつかのダイビング組織があり、その組織の元にプロインストラクターが運営する店舗があります。
クレジットカードでいうVISAやJCBみたいなもので、どの団体で申し込むかは完全に個人の好みです。
ただ、世界シェアや店舗数の多さからPADIから認定された店舗で取得するのが無難です。
この記事でもライセンスの名前や潜水可能深度はPADIの基準に合わせて話を進めていきます。
Cカード(ライセンス)の種類はどれくらいあるの?
ダイビング業界ではライセンスのことをCカードと呼びます。
これはCertification Cardの略、認定証のことです。
こんな感じで、上の方にOpen Water Diver(オープンウォーターダイバー)と書いてあります。
これがダイビングをこれから始めるために必要な1番最初のライセンスです。
よく、OWDと略されます。
オープンウォーターダイバー
⇩
アドバンスドオープンウォーターダイバー
⇩
レスキューダイバー
⇩
PADIダイブマスター(インストラクターへの第一歩)
⇩
その後、インストラクターを目指すコースがたくさん
ライセンスのコースはこんな感じでステップアップしていくことが出来ますが、レジャーダイビング(一般の方がダイビングを趣味で楽しむ範囲)に限って言えば2つ目のアドバンスドオープンウォーター、もっと言ってしまえば最初のオープンウォーターダイバーの資格さえあれば十分です。
オープンウォーターダイバーの資格があればどんなことができるの?
オープンウォーターダイバーの資格を取得すると以下のことができるようになります。
OWDができること
・水深18mまで潜ることができる
・インストラクターの監督無しで2人1組のバディを作って潜ることができる
まず、オープンウォーターダイバーであれば体験ダイビングとは違って水深が18mまで潜れるようになります。
また、体験ダイビングをやったことがある方なら分かるかと思いますが、インストラクターに連れられているだけで、自分で海を潜っている感覚があまり実感できません。
オープンウォーターダイバーになるということはダイバーとして認められるわけですから、インストラクターの同行があっても基本的には自分で泳ぎながら水中を自由に楽しめます。
日本ではプロダイバーの引率の元ダイビングを行うのが主流ですが、オープンウォーターダイバーになるとバディ潜水という2人1組でのセルフダイビングが可能になります。
機材などをレンタルして自分たちで潜れるようになるので、より自由に海を楽しめますね。
※1人でのダイビングは法的な拘束力はないですが、基本的には禁止されています。
ライセンス取得にかかる費用は?
ダイビングをするために必要なオープンウォーターダイバーの資格を取るために必要な料金の相場は平均して6万円くらいです。
キャンペーンで4万円未満で取得できたり、立地の理由から7万円だったりそれ以上のこともあるので均してこれくらいかなと思います。
ちなみに僕はオープンウォーターのライセンスは4万5000円、アドバンスドオープンウォーターのライセンスは4万円未満で取得しました。
ダイビングのライセンスを取るために含まれているものとしては以下のものが挙げられます。
・講習料(学科講習から海洋実習分)
・教材料金
・Cカード申請料金
・機材レンタル代
たまにネットの広告で、「ダイビングのライセンスが1万円で取れます!」みたいな広告がありますが、そんなうまい話は無く例えば、
・講習料金のみの料金表示で教材費などは別途負担
・安い代わりに機材の購入が条件
・そもそも黒い噂が絶えないダイビングショップ
のようなことが考えられます。
そのため、上記に挙げた費用を全て引っくるめて4〜7万円くらいの料金で取れる店舗で申し込みましょう。
とは言え3万円の差は結構大きいので、どうすれば4万円前後でライセンスを取得できるのかを紹介します。
ライセンスを安く取得するには
・沖縄のような立地がいいところで申し込む
・月数名限定のキャンペーンを狙う
・冬場に申し込む
主にこのような条件であればライセンス取得までの必要費用を全て含めて4万円前後にできるかと思います。
沖縄は近くに海があるので移動費がかからないことやプール講習を波が穏やかな浅瀬で代わりにできるなどの理由から安いことが多いです。
またキャンペーンを利用すれば4万円くらいで取ることもできます。
あまりに安すぎるキャンペーンは疑った方がいいですが、4万円くらいなら安心でしょう。
冬場はダイビングの申し込みが少ないため、店舗もお客さんを獲得しようとキャンペーンを行うことが多いです。
さすがに関東圏で冬場にダイビングは寒すぎるため、沖縄など比較的冬でも暖かい場所がいいと思います。
以上がダイビング関する基本事項です。
次からは実際にダイビングライセンスを取得するまでにどんなことを行うのかについてみていきましょう。
オープンウォーターダイバーになるまで(ライセンス取得まで)の流れ
この項目では実際にライセンス取得までの流れなどを紹介していきます。
ライセンスを取るまでにかかる日数は3日間であることが多いです。
具体的な流れとしては以下のような感じ。
事前学習および学科講習
⇩
プールや浅瀬のような限定水域での講習
⇩
海洋実習1日目
⇩
海洋実習2日目
⇩
数週間後にライセンス交付
1つずつ詳しくみていきましょう。
事前学習および学科講習
海に出る前にダイビングをする上での注意事項や基礎知識を身につけなければなりません。
具体的には、急浮上の危険性・機材の扱い方・耳抜きのやり方などです。

PADIホームページより引用
このような教材やDVDを渡されて事前学習をしてくる場合もあれば、当日その場で学科講習をする場合など、それは店舗によって違います。
テストなどはオープンウォーターダイバーの講習ではないことやあっても回答と照らし合わせながら解説して終了というケースが多いです。
また、1人のインストラクターに対して数人の受講生という状況が多いので、気になったことも質問しやすいです。
限定水域(プールや浅瀬)での講習
次は実際に海に入る場合やプールなどを使って、器材の扱い方・ハンドシグナル・トラブルを想定した対処法などを学んでいきます。
足が着くくらいの浅い場所で行うので万が一何かあっても大丈夫です。

PADIホームページより引用
イメージはこんな感じですね。
この学科講習とプールでの講習を1日間で終わらせる店舗もあれば2日間使う店舗もあります。
事前に確認もできますし、時間が限られているのであれば相談することも可能だと思います。
海洋講習
学科講習とプール講習が終わったら次は実際に海へ!!
オープンウォーターダイバーの講習の時はだいたい15mくらいまで潜ります。
基本的にライセンスを取るための講習ではインストラクターが近くに居てくれるので安心です。
僕の時は参加者3人に対してインストラクターが2人、経験豊富なお手伝いさんが2人というガチガチの布陣で海に臨めたので安心でした。
ビーチなどから海へエントリーすることもあれば、ボートに乗って深い場所まで連れて行ってくれることもあり、それも店舗によりけりです。
個人的にはボートの方がビーチから入るよりも綺麗なポイントに行けるのと、ボートから潜るのが楽しいのでオススメです。
また実際に海に潜りながらライセンスを取るので、どうせなら綺麗な海で潜りたいですよね!!
国内であれば沖縄や小笠原諸島なんかがいいと思います。
水が濁っているところでライセンス講習しても魚もあまり見えずにつまらないですからね...
シリンダーから送られてくる空気を吸うために加える器材(レギュレーターといいます)が取れて他人から予備のレギュレーターを貸してもらう練習などをしました。
この日は亀にも会えました!
こんな感じで2日間の海洋講習で計4ダイブをして終了しました。
Cカードの交付とログブックの記入
海洋講習が終わったら晴れてダイバーの仲間入りです。
ダイビングショップに戻ったらCカード発行のための書類記入やデータ入力を行います。
ライセンスカードは国内だと約1〜2週間、海外でライセンス取得した場合は1ヶ月後くらいに指定住所に送られてきます。
それまでにダイビングをしたいという方のためにはテンポラリーカードという一時的にライセンスと同じ役割を果たしてくれるカードがもらえます。
また、それと同時にログブックという講習も含めたダイビングの場所・潜水時間などを記入する手帳のようなものも貰えます。
デザインは店舗によって違います。
僕はフィジーでライセンスをとったのでこんな感じです。
以上でオープンウォーターダイバーのライセンス取得に関する内容は以上となります!
ダイビングをする際のおすすめアイテム!
この項目ではダイビングをするときにあったら楽しいもの、便利なものを紹介します。
まずはこちら!水中カメラです!
水中カメラがあれば海の中の生物を写真に収めることができてとても楽しいです!
上記の記事で挙げた水中写真は全てリンクにあるオリンパスTGシリーズで撮ったものです。
非常に綺麗に写るのでおすすめ!
写真より動画派!という方はゴープロもかなりおすすめです!
お次はダイブコンピューター!!
実はダイビングをする際に気をつけなければいけないことは潜水時間と潜水深度の関係です。
詳しいことは学科講習で習うのですが、簡単にいうと長時間潜りすぎることは危ないということです。
この潜水深度と時間の数値を自動で測定してダイバーにあと何分までなら潜ることができるといった内容を伝えてくれるのがダイブコンピューターです。
値段はピンキリですが、これからたくさん潜ろうという方は持っておいて損はないです。
以上がダイビングの際におすすめなアイテムの紹介でした!
まとめ
今回はダイビング、とりわけオープンウォーターダイバーのライセンス取得に焦点を置いた内容でした。
この記事をきっかけに私もダイビングをやってみよう!ちょっと面白そうだなと思っていただければ嬉しいです。
また、オープンウォーターの次のレベルのアドバンスドオープンウォーターダイバーのライセンスがあれば、オープンウォーターダイバーの潜ることができる18mよりももっと深い30mまで潜ることができちゃいます!
外国のダイビングショップではアドバンスドオープンウォーターダイバーのライセンスがないと潜れないこともあったりします。
多くのダイバーがとりあえずアドバンスドオープンウォーターまではライセンスを取っておいた方がいいと言うのはこのためですね。
しかし、まだダイビングについてよくわかってない方や、国内メインで潜りたい方は最初のライセンスふだけでも十分楽しめます!
もし興味がある方はぜひステップアップしていってみてください。
今回は以上となります。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。